ITに関する職種の中では専門性が高い職種として知られているのが、データサイエンティストです。求められるスキルや知識は広い分野に及びます。就職や転職の際には、職場によって求められるレベルが大きく異なるため、自分自身のスキルレベルを客観的に把握したうえで転職先を決めることが、転職を成功させるコツと言えるでしょう。
データサイエンティストには、大前提となるスキルが3つあります。
1つ目は、データサイエンススキルです。これはデータを集計したり可視化できるスキルに加え、目的に合わせて適切なデータを正しく分析できるスキルです。分析設計スキルとも呼ばれており、情報処理や統計学、また人工知能などに関する知識を駆使しながら上手くコラボさせて分析しなければいけません。
2つ目のスキルは、データエンジニアリングスキルです。これは、データという無形のものを可視化したうえで意味を持つ形に変えるスキルです。データを運用する際にはこのスキルが必要不可欠で、SPSSやSASのようなプログラミングスキルをはじめ、データ処理スキル、アルゴリズムの開発スキルなどが含まれます。またデータベースに関する知識も必要で、データベースのチューニング作業もデータサイエンティストに求められる職務となります。
3つ目に必要なスキルは、ビジネススキルです。データサイエンティストは、データと格闘する時間がとても長いですが、分析したデータをクライアントや抱えるビジネスの課題を解決するアウトプットとして導き出さなければいけません。その際には、コミュニケーション能力やマネジメントスキル、プレゼン能力なども求められるでしょう。